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「非認知能力」とは?高い子どもの特徴や伸ばし方について解説

2024.07.12

「非認知能力」とは?高い子どもの特徴や伸ばし方について解説

「非認知能力」とは、行動・態度・社会的スキルなど、個人の特性や性格を表す重要な概念です。幼児期から学童期にかけて非認知能力を育むことは、将来の成功や幸福感に直結するとされ、今世界中で注目されています。この記事では、非認知能力の重要性や今注目されている背景、子どもの非認知能力を伸ばすためのポイントについて解説します。

非認知能力とは

「認知能力」と「非認知能力」

「認知能力」とは、知識や情報の処理など、問題解決に関連する能力を指します。認知能力には思考力や言語理解力などが含まれており、学業の成績や知識の習得に直接的に関わる能力です。

一方「非認知能力」とは、個人の特性や行動、社会的なスキルなど、知識や問題解決能力以外の能力を指します。非認知能力には、自己管理能力・社会的スキル・情緒的安定性・協調性などが含まれ、人間関係や困難への対処、自己成長や社会での適応に影響する能力です。

非認知能力は社会での生活や個人の成長にも大きな影響を与えるもので、その能力は認知能力のように数字で簡単に評価することができないとされています。

非認知能力の一例

非認知能力には、以下のような能力があります。

いずれも社会での適応や人間関係の構築において重要な能力で、非認知能力は自己成長や社会生活に影響を与えるものだということが分かります。

非認知能力が世界的に注目される背景

非認知能力が世界的に注目されるようになった背景には、非認知能力を育成することが学業以外の成功に大きく関与することが研究で明らかになったこと、またOECD(経済協力開発機構)などの国際機関が、その重要性を指摘したことにあります。

長期的な研究結果によって明らかにされた非認知能力の重要性

非認知能力に関する代表的な研究の一つが「ペリー就学前プロジェクト」です。ジェームズ・B・ペリーによって1960年代初頭から長期にわたって行われた研究プロジェクトで、低所得家庭の3歳から4歳の子どもたちを、特別な幼児教育プログラムを受けるグループと通常の教育を受けるグループに分けて行われました。幼児教育プログラムのグループでは、知的刺激を与える活動や家庭訪問・保健サービスなど、非認知能力の育成が重視されました。

長期追跡調査の結果、幼児教育プログラムに参加したグループの子どもたちは、学業成績や経済的成功などで有意な向上を示しました。

この研究は、経済学者ジェームズ・ヘックマンによる非認知能力の重要性を提唱した論文の基礎となり、非認知能力の重要性が広く認識されるようになりました。

OECDが非認知能力の重要性を指摘

OECD(経済協力開発機構)は、先のヘックマンの研究論文を受け、2015年に非認知能力の概念を整理したレポートを発表しました。

OECDなどの国際機関が、非認知能力の重要性を指摘し、これらの能力を測定・評価する枠組みを提案したことは、各国の教育政策に大きな影響を与えました。

文部科学省が非認知能力の育成について言及

日本でも非認知能力の重要性は注目されています。

文部科学省の教育政策文書では、非認知能力の重要性について言及されており、中央教育審議会の答申でも、豊かな人間性や社会的なスキルといった非認知能力を含む「人間力」の育成が強調されています。

また、学習指導要領総則や各教科の指導要領においても「生きる力」を育むことが重視され、これには「知識・技能」といった認知能力だけでなく、「主体的に学習に取り組む態度(意欲や姿勢)」という非認知能力も含まれており、協調性・コミュニケーション能力・問題解決能力などの非認知能力の育成にも重点が置かれています。

非認知能力が高い子どもの特徴

非認知能力が高い子どもは、学校や社会での成功につながりやすく、長期的に見ても健全な成長と発展が期待されます。非認知能力が高い子どもの特徴について、以下に一例を紹介します。

自己管理能力

自己管理能力があるので、目標に向かって計画を立てて行動し、自己を律することができます。例えば、 計画的に課題に取り組んで期限内に終わらせたり、自分の感情をコントロールすることができます。

社会的スキル

他者と効果的にコミュニケーションを取り、協力し合うことができます。グループでの活動に積極的に参加したり、友達の意見を尊重することができます。

情緒的安定性

情緒が安定していて、ストレスや困難に直面しても、冷静で安定した感情を保つことができます。自分の感情を理解し表現できたり、失敗しても立ち直る力があります。

好奇心と探求心

新しいことに興味を持ち、積極的に学び続ける意欲がある。新しい知識や技能を学びたがったり、興味を持ったことを深く探求する姿勢があります。

適応力と柔軟性

変化に対して柔軟に対応し、新しい状況に適応することができます。予期せぬ出来事にも柔軟に対応したり、異なる考えや意見を受け入れることができます。

子どもの非認知能力を伸ばすために保護者ができること

では、子どもの非認知能力を伸ばすためには、具体的にどうしたらよいのでしょうか。保護者の方が支援できることの一例を紹介します。

日常生活でのコミュニケーション

日常のコミュニケーションの中で、非認知能力を伸ばすために出来ることがあります。

例えば、子どもが努力したり、良い行動をしたりしたときには、具体的に褒めるとよいでしょう。具体的に褒めることで、子どもは自分の行動がどのように評価されているのかを明確に理解することができ、自己肯定感や自己認識力、問題解決能力が向上します。

また、子どもの感情に寄り添い、その感情を言葉にして共有することも効果的です。自分の感情を言葉で表現することで自己理解を深めることができ、情緒的に安定しやすくなります。また感情の共有を通じて、自分の感情だけでなく、他人の感情にも敏感になることで、共感力や対人関係スキルが向上します。

ポジティブなフィードバックと励まし

子どもの努力や成長に対しては、ポジティブなフィードバックをするとよいでしょう。ポジティブなフィードバックと励ましは、子どもの自己評価を高め、自己管理能力や社会的スキルを育みます。

また、子どもが新しいことに挑戦するときには、挑戦する姿勢を励まし支えましょう。挑戦する中で失敗や困難に直面した時には、失敗を否定するのではなく、次はどうしたら良いかを考えられるよう支援します。自己肯定感を高めるために、成功体験を積極的にサポートすることも重要です。

好奇心と探求心を育てる場を提供する

子どもの非認知能力を高めるには、好奇心と探求心を育てる場を提供することも効果的です。子どもが新しいことに触れる機会を増やし、興味を引く活動を見つけられるとよいでしょう。

今までに経験したことのない体験やイベントに参加したり、新しい知識を積極的に提供することで、子どもの好奇心を刺激することができます。訪れたことのない科学館や博物館に行ったり、新しいスポーツや習い事に挑戦することも効果的です。好奇心を刺激することで子どもは自ら探究する姿勢を身につけ、様々なことへの探求心や学ぶ意欲、柔軟な思考力を養うことができます。

非認知能力を伸ばす習い事ならステモン

非認知能力を伸ばすためには、子どもの好奇心を刺激し自ら探求する機会の提供や、ポジティブなフィードバックや励ましで自己管理能力や社会的スキルを身に付けることが効果的です。

非認知能力を伸ばす習い事としておすすめなのが、「STEMON(ステモン)」です。

ステモンとは

「STEMON(ステモン)」は、幼児・小学生向けSTEAM教育&プログラミングスクールです。

日常のなぜ?どうして?をテーマにした物理のカリキュラムや、タブレットでのゲーム制作・ロボットを動かすプログラミングのカリキュラムで、子どもの好奇心と探求心を刺激するレッスン構成になっています。

非認知能力を伸ばす「ステモンメソッド」

ステモンのレッスンは「しる」、「つくる」、「ためす」の3つのステップに分かれています。組み立て手順書はなく、つくりながら学ぶこと(コンストラクショニズム)にたっぷり時間をかけます。自ら考え、試行錯誤しながら取り組むことで、もっと知りたい・探求したいという気持ちを刺激します。

時には困難に直面することもありますが、諦めずに粘り強く取り組んだり、柔軟な発想力で新しい考えを取り入れたり、仲間と協力して解決策を導いたりすることで、楽しみながら様々な非認知能力を育みます。

また、ステモンのレッスンには正解がありません。レッスンのテーマに沿っていれば何を作ってもよく、正解は一つとは限りません。新しいことに挑戦する姿勢を応援し、失敗してしまってもそれは学びの機会であり、否定することはありません。ポジティブなフィードバックと励ましの中で、非認知能力をぐんぐん伸ばすことができます。

 

 

非認知能力についてのまとめ

非認知能力とは、個人の特性や行動、社会的なスキルなど、知識や問題解決能力以外の能力のことを指し、幼児期から学童期にかけて非認知能力を育むことは、将来の成功や幸福感に直結するとされ、今世界中で注目されています。

非認知能力には自己管理能力・社会的スキル・情緒的安定性・協調性などが含まれており、子どもの非認知能力を伸ばすためには、好奇心や探求心を刺激する機会の提供や、ポジティブなフィードバックや励ましで自己管理能力や社会的スキルを身に付けることが効果的です。

幼児・小学生向けSTEAM教育&プログラミングスクール「STEMON(ステモン)」では、日常のなぜ?どうして?をテーマにした物理のカリキュラムや、タブレットでのゲーム制作・ロボットを動かすプログラミングのカリキュラムで、子どもの好奇心と探求心を刺激します。また、正解のないレッスンの中で、ポジティブなフィードバック・励ましや、新しいことに挑戦する姿勢をサポートすることで、様々な非認知能力を育むことができます。

ステモンでは、無料体験会を随時実施しております。
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