小学生向けにドローンを活用したプログラミング教育授業を行いました
2019年6月21日に、大阪市教育委員会から委託されているプログラミング教育推進事業の一環で、小学生向けプログラミング教育の公開授業を行いました。
最先端のSTEM教育教材ドローンを使ったプログラミング教育に挑戦
小学生(5年生)のクラスでドローン10台を使い体育館で実施ました。
「社会の役に立つドローンの活用方法を考える」というテーマで、フラフープやマット、跳び箱などを障害物と見立て、目的を到達するためのプログラムをつくりました。
主に扱う命令ブロックは以下です。
- 離陸する
- 前に◯◯cm進む
- ◯◯度、回転する
- スピードを◯◯にする
- 着陸する
このような命令を組み合わせて、子供達がプログラミングを試行錯誤しました。
Ryze Technology社のドローン「Tello」を使用を使ってプログラミング
今回ステモンが先生たちに推奨したドローンの教材は、Ryze Technology社の「Tello」です。手のひらサイズで非常に安定した動きをします。
プログラミングソフト「scratch」で操作することができるのも魅力です。写真と動画を撮影することもできます。
「ドローンが山間部を飛んで荷物を運び、顔認証で郵送物の相手を認証して宅配する」
そんな未来がすぐに迫っていることが具体的にイメージできる教材です。
ただ、今回は大阪市で普及されているタブレット型windowsパソコンではTelloを制御することがどうしてもできず、iPadでプログラムを作りました。この点は非常に残念でした。
Ryze Technology社は中国の深センで設立されたテック系スタートアップカンパニーです。mBotなどを展開するMake Block社など、中国深センには非常に良質なSTEM教育教材をつくる会社が多いですね。
ラジコン操作ではなくscratchのように制御
ドローンはラジコン操作ではなく、Drone Blocksアプリを使ってscratchのようなブロックを組み合わせるプログラミングをしました。今回は大阪市のセキュリティ制限等の問題でタブレットパソコンが使用できないことがわかり、iPadにDrone Blocksをダウンロードして実施しました。
4人で1つの班になり、前の授業で考えていた「社会で役立つドローン」の動きを実現させることを目標にしています。
子供達は意見を出し合いながらプログラムを作り、すぐに実行して修正点を見つけ、またテストをするという活動をしていました。
子供達が真剣に取り組み続ける様子をみて、空を飛ぶドローン教材がもつ力を強く感じました。多くのSTEM教育教材は、走るロボットが大半です。これらと比べ子供達を引きつけ、アクティブラーニングを作り出すための良いツールになるでしょう。
新しい教材を使用して公開授業に取り組むこの学校の先生たちの姿にも大変感服しました。小学校では体育館というドローンにとって素晴らしい設備もありますので、ドローンを使ったプログラミング教育の発展は小学校で進んでいくのではないかと思います。この小学校の今後の取り組みに期待しております。
ステモンは毎年新しい教材を導入
小学生を対象にしたSTEM教育・プログラミング教育スクールのステモンでも、毎年新しい教材を追加し続けています。2019年度はmicro:bitを追加しました。年間40レッスンありますが、変わり続けるSTEM教育教材を導入しています。
子供達はステモンでいつも最先端のSTEM教材をしようした学びをすることができます。これはステモンを運営するヴィリングが「教材メーカーではない」ということが強みになっているのです。教材メーカーではないために、自由にいろんな教材を利用することができます。学びのねらいに合わせて、世界中の良い教材を選りすぐってレッスンカリキュラムを作っています。
フランチャイズ教室でも利用可能
もちろん全国のステモンフランチャイズ加盟店のオーナーさんにも、アップデートしたカリキュラムを提供しています。フランチャイズオーナーさんにとってはレッスン内容が陳腐化することなく、毎年新鮮なカリキュラムを活用することができるのです。
ステモンは現在フランチャイズ教室が急増しています。これは受験内容の変化や社会で求められる力の変化により、STEM教育の重要性が注目されているからでしょう。
学習塾や英語教室、学童保育の他、大手企業の新規事業でもSTEM教育のフランチャイズを始める企業が増えています。
ステモンは2013年10月から始めた日本初のSTEM教育スクールとして、「scratchを学ぶだけのプログラミング教室」とは一線を画したカリキュラムになっています。
子供達がものづくりを楽しみながら資質・能力を高めていくSTEM教育を、全国に広めていきたいと考えています。