保護者向けプログラミング教育の講演レポート
2019年11月26日に、小学生向けプログラミング教室ステモンの代表中村が、
川崎市立麻生小学校にて約70名の保護者向けに、
「これからはじまるプログラミング教育」というタイトルで、2時間の講演会を行いました。
必修化となるプログラミング教育とは
2020年からはじまる新学習指導要領では、道徳の教科科や英語の時間増加(35時間→70時間)などに加えて、プログラミングが必修化となります。
現在東京都では約1300校ある小学校のうち、75校がプログラミング教育推進校に指定され、2020年から必修化となるプログラミング教育の授業の研究発表などに取り組んでいます。
つまり「まだプログラミングの授業は定まっていない」ということができる状況のなか、保護者は「どんなことをするのだろうか?」という不安を抱いている人が多い状況です。
ステモン代表の中村は、東京都教育委員会から委託を受け、75校が指定されている推進校のプログラミング教育授業づくりを支援させていただいております。
今回、プログラミング教育の最前線にいる中村より、川崎市立麻生小学校の保護者向けに、現状やご家庭でできること、プログラミング教育のねらいなどをお話しさせていただきました。
プログラミング教育は何年生からやるの?
学校でのプログラミングについて保護者はこのような疑問を持っております。
- プログラミング教育ってどんなことをするの?
- 何年生からやるの?
- どんな教材を使うの?
- 年間にどれくらいやるの?
約2時間の講演の前半では、このような疑問に答えるように、実際に教材や授業案を紹介しながら進行しました。
なぜプログラミング教育が必修化になるのか?
工業社会からAI社会へと変わっていく過渡期にいる今、様々なところでコンピュータが活躍することになります。
それによって、社会で活躍するための力も変わってきます。そのためにも教育が変わらなければなりません。学習指導要領は10年に一度の改訂という制約などを合わせてご説明しました。
プログラミング教育は何年生からやるの?
小学校でのプログラミングは1年生から6年生まですべてが対象です。
しかし学年ごとにもちろん活用内容はことなります。例えば1,2年生はパソコンやタブレットを使わない「アンプラグド」という活動が主になります。
パソコンを使うのは主に4年生くらいからでしょう。中村が実際に公教育の先生向けに提案した、5年生の算数「多角形」や6年生の理科「電気のはたらき」の授業案の事例などをご紹介しながら解説しました。
小学校プログラミング教育の問題点
ステモン代表の中村は、2017年度に小金井市立前原小学校で1年間理科の教員として勤務もしていました。この経験から、学校教育でプログラミング教育を実践することは簡単でないことを紹介しました。
具体的には、プログラミングは教科にならず、既存の国語や算数、理科や音楽の教科のなかに組み込んでやることになります。
既存の教科は各単元ごとに学習のねらいが決まっており、かつ教科を活用したしっかりした授業計画がつくりこまれているのが日本の素晴らしい教育の特徴です。
このなかの「一部だけプログラミングにおきかえる」ということは簡単ではないことを開設しました。
小学校プログラミング教育の手引き
上記のとおり学校で実践することが難しいプログラミング教育ですが、文部科学省が先生向けに指針を二度だしています。
それが、プログラミング教育の手引き第一版と第二版です。
これらは、学習指導要領で例示された単元やクラブ活動などを含めて学習の活動を分類しています。先生向けの資料ではありますが、保護者にも簡単にご説明しました。
プログラミング教育のために家庭ですべきことなど
プログラミング教育の全体像や現状の問題をこのように解説したのち、実際に使用するソフトScratchの実現をしたり、家庭でできることなどをご紹介しました。
参加された方のほとんどがScratchをはじめて見る方で、子どもたちがどのような活動をするのか具体的なイメージを持っていただくことができました。
講演の後半はプログラミング教育から少し離れ、子育て全般のお話をさせていただきました。
ステモンを運営するヴィリングは、民間学童保育スイッチスクールや探究学習BOKENなども運営しております。
これまで2000人近い小学生の成長を見てきた経験から、
- 算数が苦手になる子の特徴
- 勉強が嫌いになる子、好きになる子の違い
- 思考力を鍛えるためのドリル学習以外にすべきこと
などをご紹介しました。
中学受験を考えている保護者も多いようで、参考になっていれば幸いに思います。
全国にSTEM・プログラミング教育を広めていきます
ステモンでは荻窪本校をはじめ、首都圏のほか全国各地の校舎で生徒さんを募集しております。
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体験レッスンも実施しておりますので是非お越しください。
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今後も子どもたちに良質なプログラミング教育の機会をフランチャイズパートナーのみなさんとつくって参ります。
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以上、講演会のレポートでした。 今後ともステモンをどうぞよろしくお願いいたします。